ロコモティブシンドロームとは

ロコモティブシンドロームのイメージ写真

ロコモティブシンドローム(通称:ロコモ)は、骨や筋肉などの衰えにより、移動するための能力が不足したり、衰えてしまった状態を意味しています。中高齢者の場合、加齢に伴って筋力が低下しているケースがよくあります。とくに、関節や脊椎などの病気を患っていると運動機能が低下しやすく、歩く、立つ、座るなど日常生活に必要な動作に支障をきたしている方が非常に多くいらっしゃいます。

当クリニックでは、ロコモティブシンドロームでの日常生活動作の低下を改善させるため、リハビリテーションを重視しています。これによって、地域の方々の四肢・体幹の変性疾患による痛みを緩和させ、生活の質の向上を目指します。

サルコペニアについて

なお、ロコモとよく似た考え方として、「サルコペニア」という言葉があります。
これは、加齢に伴って起きる筋肉量の減少や筋力低下のことを言います。
きちんと治療やリハビリテーションを続けておかないと、日常生活を過ごしていくうえで必要とされる基本動作も行えなくなり、将来的に介護が必要となります。
要介護のリスクをできるだけ減らすには、早期の段階から予防対策を講じることが大切です。

効果的な運動療法

ロコモティブシンドロームのリスクを減らすには、運動療法が効果的です。
40代、50代の方々の場合、まだ体力の衰えを自覚されていないケースもあると思いますが、この段階から運動療法を始めておくようお勧めいたします。
早期の段階から運動を習慣づけておけば、骨粗しょう症や変形性膝関節症などの疾患のリスクも軽減できます。
当クリニックではロコモーショントレーニングなどによってロコモを予防いたします。
具体的な運動プログラムは患者様によって異なりますが、スクワットや片脚立ち、ダンベル運動、ヒールレイズなどを続けることにより、効果が期待できます。

ロコモ度チェック

ご自身がロコモティブシンドロームかどうか心配という方は、下記の「ロコチェック7項目」をご参照ください。
ここで挙げた具体的なチェック項目は全部で7つありますが、そのうちひとつでも該当するという方は、ロコモあるいはその予備群の可能性があります。

ロコチェック7項目

  • 片脚立ちで靴下がはけない
  • 家の中でつまずいたりすべったりする
  • 階段を上るのに手すりが必要である
  • 家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難
  • 2㎏程度の買い物をして持ち帰るのが困難
  • 15分くらい続けて歩くことができない
  • 横断歩道を青信号で渡りきれない

ロコトレ(ロコモーショントレーニング)について

ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト より

いつまでも元気な足腰でいるために2つのトレーニング「片脚立ち」と「スクワット」(トレーニング方法へリンク)があります。
ご自身に合った安全な方法で無理せず行いましょう。